【2024年4月25日】口頭弁論期日が開催されました
<口頭弁論期日>
2024年4月25日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。
裁判官が替わったため、裁判所の要望もあり、訴えから今までの経緯を、原告及び被告それぞれが説明することとなりました。
◎原告による経緯説明◎
浜岡原発は、プレート境界の真上にある、世界で最悪の立地条件にある。
造られた当時は、意識されていなかった。
敷地は、河川を埋め立てたものである。
敷地には蜘蛛の巣のように断層がある。
日本全国に原発は16ヶ所、54基あるが、遠浅で沖合の取水塔から冷却水を取水するのは浜岡原発だけである。
南海トラフ地震はいつ起こってもおかしくない。
被告の考える基準地震動では不十分である。
防潮堤は、当初高さ18mだったのが、22mとなった。
しかし、想定津波について、被告は、25.2mと高く修正した。
津波の圧力があり、防潮堤を更に単純に高くすればいいというものではない。
また、この高さの津波がくれば、取水塔は破壊される。
更に、サイフォンの原理で、敷地内に海水が逆流してくる可能性もある。
避難について、道路が寸断されれば避難はできなくなる。
特に静岡県は、北に南アルプス、南は海であり、陸の孤島となる。
原子力規制委員会は、基礎である敷地に活断層があってはならないとしている。
ここ5年、被告は、反論を保留して、訴訟を遅延している。
◎被告による経緯説明◎
本件の争点は、自然的立地の安全性が適切に評価されているかにある。
原子力規制委員会は、概ね妥当としている。
被告は、最新の知見により地震動を評価している。
南海トラフ検討会では、基準地震動SSについて、概ね妥当とされている。
被告の考える基準津波についても、原子力規制委員会でも概ね妥当と評価されている。< /p>
被告は、H断層が、最も新しい断層で、活断層を代表していると考えている。
上載地層法で考えれば、H断層は、地震を起こすような活断層ではない。
現在、追加でトレンチ調査を行っている。
また、裁判官から原告へ質問があり、訴状の請求の趣旨について、原告の方で具体化等することとなりました。
また、裁判官から被告へ質問があり、基準地震動についてはだいたい主張が終わったと思うが、津波や地盤についての主張については時間が経つが今後の進捗の見込みについて尋ねていました。
また、被告から、以下の現状報告がなされました。
◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎
この間3回あった。
3月には、現地でボーリング調査も行った。
プレートや海底地すべりなどの組み合わせによる津波について、被告が今後説明することとなっている。
津波関係の審査は進んできている。
また、私達原告は、裁判官に、被告が原子力規制委員会に振り回されていること、3年以内に尋問にいきたい旨を伝えました。
裁判官は、被告に対し、今後の主張について、基準地震動、基準津波、その後重要施設設計の確認でしょうと整理していました。
<記者会見>
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。
<次回の裁判期日>
次回の裁判は、令和6年7月30日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。
<今後の期日の予定>
次 回:令和6年11月7日(木) 午前10時30分
次々回:令和7年1月28日(火) 午前10時30分
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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