10月13日、浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟の第1回口頭弁論期日が開催されました。法廷は多数の原告、被告関係者、弁護士、マスコミ、一般傍聴人で埋め尽くされました。
冒頭、静岡県内在住の原告8名が意見陳述を行い、それぞれに浜岡原発廃止への思いを述べました。続けて原告の訴状が陳述され、被告の答弁書が陳述されました。
次回以降の口頭弁論期日は以下の通りです。
第2回口頭弁論期日 2012年1月12日(木)午前10時30分~
第3回口頭弁論期日 2012年3月1日(木)午前10時30分~
被告は全面的に争う構えと報道されていますが、実は被告が提出した答弁書には、被告の具体的な主張、つまり「浜岡原発の安全性」に関する主張はありません。被告は、年内に出される予定の福島第一原発の事故原因についての政府の事故調査・検証委員会の中間とりまとめを踏まえて、浜岡原発の安全性に関する主張を構成したいというのです。
しかし、被告は、福島第一原発事故の解明がなされていないにもかかわらず、浜岡原発が安全であるとして防波壁完成後の再稼働を宣言しているのですから、中間とりまとめなど待たずとも、浜岡原発の安全性を具体的に主張できるはずです。
この矛盾につき、原告、被告間では激しいやり取りがありましたが、結果、被告が3月1日の口頭弁論期日までに安全性に関する具体的な主張をすることとなりました。
巨大地震は裁判の進行など待ってくれません。できる限り早期に、そして確実に浜岡原発の廃止等を実現する必要があります。
これからも弁護団は勝訴へ向けて全力を尽くします。引続き応援をお願いいたします。