浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
弁護団を応援したいという気持ちを持って下さった方は、ぜひ「サポーター」として協力をお願いいたします。(サポーターの説明はこちら
裁判の日程や報告は、「裁判の予定と報告」からご覧下さい。

【予定】10月28日(日)浜岡原発再稼働禁止仮処分説明会を行います

2012 年 10 月 26 日 金曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

浜岡原発は、分かり易いものだけを数えても、
1 M9の巨大連動地震の震源域の真上という立地
2 19~21mの津波想定(内閣府「南海トラフの巨大地震モデル」検討会の1次・2次報告)
3 激しい液状化の履歴(静岡県の調査)
4 5号機内(炉心にまで)に海水が流入している上細部の点検が未了である

という四重苦を背負っています。

[緑色が海水流入範囲]原子力規制委員会HPより引用(中部電力作成資料)

さらに「取水塔」の問題もあります。
[取水設備概要図]中部電力株式会社HPより引用

浜岡原発は遠浅の海岸に位置するため、冷却水用の取水塔を沖合に設置しています。これは全国の原発で浜岡だけです。
津波がくれば、取水塔が破壊されたり、漂流物や土砂で取水口がふさがれて取水機能が果たせなくなったり、取水設備を通って原発敷地に海水が逆流したり、引き波で取水できなくなったり等々様々な危険に襲われます。政府の機関である独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)の試解析によれば、取水設備を有する原発(モデルプラント)が19mの津波に襲われた場合に炉心損傷に至る確立は、1.0E、なんと「100%」なのです。

万全な対策など不可能なのに、何故、これだけ危険な立地であることが判明し、多方面から危険が指摘されている浜岡での原発稼働にこだわるのでしょう?
静岡県を、日本を破滅させたいのでしょうか?

私たちの暮らし、家族、子ども達を守るためには、一人一人が声をあげるしかありません。
直接、司法の力の発動を求めて、静岡県から危険を取り除きましょう!!

10月28日午後2時から行われる、5号機再稼働禁止を求める仮処分申立人説明会に是非ご参加下さい。

場所は

静岡県弁護士会館(静岡市葵区追手町10-80(静岡地方裁判所本庁構内)

静岡県弁護士会浜松支部会館(浜松市中区中央一丁目9-1)

沼津市民文化センター

の3会場です。
費用は申立印紙の2000円だけご負担いただきますが、それ以外はかかりません。
こぞってご参加下さい。

チラシはこちらから。