【2015年9月15日】第21回口頭弁論期日・第15回仮処分進行協議期日が開催されました
<本訴の第21回口頭弁論期日>
2015年9月15日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第21回口頭弁論期日が開かれました。
私たち原告は、原告準備書面29を提出しました。
書面の内容としては、前回法廷で説明したパワーポイントのものをまとめたものとなります。
法廷にて、口頭で、以下のように、書面の趣旨説明を行いました。
浜岡原発は、造られるべきでない場所に造られてしまった。
小手先の知恵では解決できない。
大局的見地から廃炉にすべきである。
日本を壊滅させてしまう浜岡原発は、司法が英断を持って止めるべきものである。
また、私たちは、証拠の関係では、映画「日本と原発」について、以下のように、短縮版を法廷で上映してほしい旨、伝えました。
映画「日本と原発」については、法廷上映用に30分の短縮版DVDを作成したので、ぜひ法廷で上映してほしい。
この映画は、本来は2時間強の映画だが、原発の問題がよくまとめられている。
この短縮版は、既に全国の6つの地裁・高裁(松山地裁、札幌地裁、水戸地裁等々)で、法廷内で上映されており、傍聴席のみならず裁判所にもわかりやすいものである。
被告からは、この映画の上映に関して、特に反対意見は出ませんでした。
また、被告は、準備書面(18)を提出しましたが、特に口頭での説明は行われませんでした。
<仮処分についての第15回目の進行協議期日>
また、口頭弁論期日の終了後、仮処分についての第15回目の進行協議期日が開かれました。
被告より、今後の立証予定について、以下の説明がありました。
今回許認可に関する書証を提出したが、その他は間に合わなかった。
残りの書証の提出の準備を進めており、おそらく次回ひととおり出せると考えている。
被告の準備書面は、避難計画について、今日提出の準備書面(18)で、原告準備書面27の主張に対応した。
ただし、避難計画について、今後策定されるものについては、またその時点で主張をするか、検討する。
また、本件訴訟では、地震と津波が主要な争点だと思うので、その点について、一度主張をまとめてみたい。
私たち原告としては、今後策定されるものはその時点で、ということなら、いつまでも終わらないのではと危惧している。
ただし、原告としては、被告が地震と津波の争点について、まとめの書面を出すことは構わない。
裁判所には、真実追求、適正公正さのために、裁判所で重要な争点と考えているところを明らかにしてほしい。
裁判所は、現在東京高等裁判所に継続している浜岡原発の先行訴訟について、その進行についても関心を持っていました。
ただし、先行訴訟は、ほとんど進んでいません。
また、進行協議では、初めて原告と被告が互いに席を外して、交替で裁判所が話を聞くということが行われました。
その後、再度、原告と被告が双方同席し、裁判所より、争点整理の進め方について、次のような話がありました。
裁判所としては、双方の準備書面にはかなりのボリュームがあり、その中には、重複だったり、新しい主張だったりがある。
そこで、理論的な全体像の枠組みを裁判所が正確に理解して判決を出したいので、まとめという観点を考えている。
被告は、他の争点もあるが、まずは中心的な地震と津波の争点について、次回のまとめの書面を出して欲しい。
そして、原告が、その次に、それに対する反論を出すという形でまとめていきたい。
私たち原告と、被告は、この裁判所の方向性を了承しました。
<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
平成27年9月15日記者会見要旨
いつも取材に来てくださる報道関係の方々、ありがとうございます。
<次回の裁判期日>
・裁判について
次回の裁判は、平成27年11月26日(木)午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。
<今後の予定>
次々回期日:平成28年2月4日(木) 午前10時30分
その次の期日:平成28年5月19日(木) 午前10時30分
今後とも応援をよろしくお願いいたします。