浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
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【2016年7月21日】第25回口頭弁論期日・第18回仮処分進行協議期日が開催されました

2016 年 7 月 21 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2016年7月21日】第25回口頭弁論期日・第18回仮処分進行協議期日が開催されました

<本訴の第25回口頭弁論期日>

2016年7月21日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第25回口頭弁論期日が開かれました。

今回私たちは、「準備書面30」を提出しました。

今回は、主には、「争点整理表」の話でした。

争点整理表とは、原告と被告の双方の主張が多く、争点も多岐に渡る場合などに、主には裁判所からの提案で作られます。
具体的には、双方の争点に食い違いがないか、それぞれの争点に対する双方の主張の骨子は何か、などを表にして整理します。

その争点整理表について、今回は主には私たちが自分たちの主張を表に入れていきました。
私たちとしては、各争点について、9割方は記入できたのではないかと裁判所に伝えました。

また、私たちが提出した「準備書面30」では、次のことを述べました。
すなわち、地震動について、従来は単発の地震で20秒程度のものが想定されていました。しかし、東日本大震災では約2分地震が続きました。熊本地震では、震度6~7の地震が計7回来ました。
この地震動の想定についても見直されなければならないことを、法廷で口頭でも述べました。

また、同じく「準備書面30」では、次のことも述べました。
すなわち、原発には各種の配管があります。地震によってそれらが破断し、大口径破断(大LOCA)となれば、冷却水が失われ、福島原発のようなメルトダウンを起こすことが考えられます。
このような配管の破断については、実験はおろか、想定すらされてないことを、法廷で口頭でも述べました。

被告は、この「準備書面30」についての反論を検討することになりました。

<仮処分についての第18回目の進行協議期日>

また、口頭弁論期日の終了後、仮処分についての第18回目の進行協議期日が開かれました。

協議されたのは、法廷でも話が出た争点整理表についてです。

まずは、私たちが9割方記入した争点整理表について、裁判所から、細かい点で確認等が入りました。

今後については、私たちは、今回提出した「準備書面30」の内容などの手直しをやっていくこととなりました。

また、被告の記入についても、次回期日までに、並行して行われることとなりました。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
平成28年7月21日記者会見要旨

鈴木弁護団長から、以下の話がありました。

提訴から5年がたったこと

大津地方裁判所の仮処分決定について関西電力の異議が退けられたこと
同裁判所は新規制基準に従っているからといって安全ではないという本質的な判断を行ったこと

7/10に熊本県知事選では、川内原発停止を公約に掲げた三反園訓(みたぞの・さとし)氏が当選したこと
同知事は、同原発の停止を申し入れると言っていること

報道各社の方々からも、活発な質問をいただきました。
いつも取材に来てくださる報道関係の方々、ありがとうございます。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、平成28年10月11日(火) 午前10時30分←!!曜日ご注意!!@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:平成29年1月12日(木) 午前10時30分
その次の期日:平成29年4月13日(木) 午後2時30分 ←!!時間ご注意!!

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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