<本訴の第26回口頭弁論期日>
2016年10月11日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第26回口頭弁論期日が開かれました。
今回、被告は「準備書面20」を、私たちは「準備書面31」を提出しました。
まずは、被告から口頭にて「準備書面20」の説明がありました。
主には、前回私たちが提出した「準備書面30」への反論で、私たちが主張した、耐震安全性が確保されてないという主張は失当だという内容でした。
そして、次に私たち原告が口頭で「準備書面31」の説明をしました。
今回は「テロ対策」についての主張です。
総論として、福島原発事故でも示されたように、原子炉のみならず冷却機能喪失でも意図的に大規模被害を生じさせることができ、国に大きなダメージを与えることができることを述べました。
各論として、以下の3点を述べました。
(1)航空機によるテロ
ドイツの調査でも、航空機によるテロに原発が耐えうるかは疑問であると言われています。
浜岡原発の4号機では、新規制基準に適合するかの申請がなされていますが、航空機の直撃については評価されていません。
(2)ミサイルによる軍事的攻撃
(3)サイバー攻撃
原発には、Linux(リナックス)などの汎用的なプログラムが用いられており、分析されやすく、攻撃しやすいものとなっています。
マルウェア(悪意のあるソフトウェア)から攻撃されやすいものとなっています。
また、原告被告間で、口頭でのやり取りもありました。
被告から、安全性向上の対策工事の進行状況についての説明がありました。
4号機については、東日本大震災後の主な工事は現在も続いている。終了時期については、新規制基準の適合性審査によっては、見直し等出てくるかもしれず、断定できない。
3号機についても同様である。
5号機について、機器の取り換え補修など、詳細な検討が必要である。
私たち原告としては、この被告の話は、問いに答えていないもので、震幅が繰り返されることによる影響には答えてないと述べました。
安全性向上について、終了時期が4回繰り延べされている。延々と繰り返されるのか。
新規制基準適合性判断は、時間がかかっていつ終わるとも知れない、と述べました。
被告は、工事の完成を待ってということではないと述べました。
次回は、今回出た準備書面について、それぞれが反論することになりました。
<仮処分についての第19回目の進行協議期日>
また、口頭弁論の終了後、仮処分についての第19回目の進行協議期日が開かれました。
主な話は、争点整理表についてです。
裁判所から、被告が記入したものをもらったこと、また、争点整理表について、できるだけシンプルに、ピンポインで議論がかみ合うように、前置きなしに書いてほしいなどの話がありました。
私たちは、被告が提出した争点整理表について、埋まってない項目が多いこと、以前から主張されているところも埋まっておらず、引き延ばしではないかと述べました。
被告は、訴訟を怠ろうという考えはないと述べました。
裁判所は、争点整理表についてしかるべく進行していきたいこと、1~2月の完成を目指したいと述べました。
<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
平成28年10月11日記者会見要旨
いつも取材に来てくださる報道関係の方々、ありがとうございます。
<次回の裁判期日>
・裁判について
次回の裁判は、平成29年1月12日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。
<今後の予定>
次々回期日:平成29年4月13日(木) 午後2時30分 ←!!時間ご注意!!
その次の期日:平成29年7月6日(木) 午前10時30分
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■
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