浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
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【2019年2月28日】第36回口頭弁論期日が開催されました

2019 年 2 月 28 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2019年2月28日】第36回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第36回口頭弁論期日>

2019年2月28日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第36回口頭弁論期日が開かれました。

被告は、主には証拠の提出を行いました。

私たち原告は、「準備書面40」を陳述しました。

また、この準備書面の要旨の口頭説明を行いました。

◎原告「準備書面40」の要旨の口頭説明◎

防潮堤について、波打ち際での津波の遡上効果が考慮されていない。
ところが、先般、被告代表者が、原子力規制委員会から高さが不足するという指摘を受け、嵩上げすることを認めた。
被告の津波高シミュレーションはやはり問題があったということである。

また、被告より、前回の期日以降の、安全性対策の進捗状況の説明がありました。
・4号機については、格納容器内のパラメータとして、温度計等の据え付け工事を行った。
・3、4号機の共用施設において、溢水発生時の止水対策工事を行い、静岡市、御前崎市の点検を受けた。結果は被告のウェブサイトで公表している。
・5号機については、特に付け加えることはない。
・新規制基準に関して、前回期日以降、3回の原子力規制委員会の評価審査会合があった。津波評価に関して、パラメータをより厳しくしており、十分に不確かさも考慮していると被告は評価している。地震動評価に関して、9月の審査会合でのコメント踏まえてA17断層について説明し、概ね理解を頂いた。プレート間地震、敷地内断層の地質構造については、引き続き審査続行。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

被告は、反論を検討中とのことでした。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2019年2月28日 記者会見要旨

また、1月14日静岡新聞で、被告の社長の発言で、更なる嵩上げを検討していることが報じられています。この社長の発言に関して、私たちは、原子力規制委員会も被告の津波のシミュレーションはおかしいと思っていることや、津波の遡上効果、取水槽は津波が続くとあふれ出ること、被告は扉を閉めればよいというが、そこにいる人は死亡する可能性ががあること、また津波では土砂が流入するので、排水ができなくなることなどを説明しました。

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、平成31年5月21日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:平成31年8月29日(木) 午前10時30分
その次の期日:平成31年11月19日(火) 午前10時←時間ご注意!

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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