<本訴の第38回口頭弁論期日>
2019年8月29日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第38回口頭弁論期日が開かれました。
被告は、「準備書面41における『求釈明』に対する回答」及び「上申書」を提出し、上申書のとおり訂正の上陳述しました。
私たち原告は、以下の書面を陳述し、その要旨の口頭説明を行いました。
◎原告「準備書面42」の要旨の口頭説明◎
東北地震での”黒い津波”について、今年の3月にNHKで特集された。
津波の威力が2倍以上になる。理由は、海底のヘドロを巻き上げて重くなっているのと、津波の先端が盛り上がる(海底面の摩擦による)ためである。
浜岡でも同様のことが起こりうる。
また、津波の高さについて、東海第二発電所が防波壁や原子炉施設への影響を検討し、5トンの漁船などが衝突する可能性も考慮しているが、浜岡でも同じようになされるべきではないか。
また、被告から、以下の説明がなされました。
安全性向上工事の進捗状況だが、4号機の熱交換器の作動状況など、静岡市及び御前崎市の検査を受け、被告のホームページで公開している。
また、4号機は30年経過しているが、原子炉内の構造物の点検により、経年劣化は確認できなかったことなども被告のホームページで公開している。
原子力規制委員会の審査状況について、自然現象に関し、2回審査会合が行われた。
一つの会合は、プレート間地震による津波評価について。
もう一つの会合は、プレート間地震による地震動の評価について。
引き続き、審査は続行される。
<本訴の進行協議期日>
本訴の進行協議が行われました。
原告は、いくつかの争点に関し、こちらとしてのまとめをペーパーにして口頭で説明しました。
裁判所は、争点もしくは争点になりうるものとして、かみ合っているかの理解を徐々に当事者双方に示してくとのことでした。真の争点は何か、また裁判体も何回か交代しているので従前の認識も確認していきたいとのことでした。
また、私たち原告が一年前に出した「準備書面32」は、活断層に関するものですが、未だに被告からこの反論の書面が出されていません。被告は今なお検討中とのことで、原告から、この点は早く出すように、少なくとも次々回には出すように強く求めました。
裁判所としても、活断層は重要な論点で議論したいので、被告に対し書面の提出を促していました。
また、原告の防潮堤の脆弱性に関する「準備書面40」に対しては、被告は検討し、固まったところで反論の書面を出すとのことでした。
<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2019年8月29日 記者会見要旨
取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。
<次回の裁判期日>
・裁判について
次回の裁判は、令和31年11月19日(火) 午前10時※時間ご注意!※@静岡地方裁判所 と指定されています。
<今後の予定>
次々回期日:令和2年2月4日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和2年4月23日(木) 午前10時※時間ご注意!※
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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