【2020年9月29日】第42回口頭弁論期日が開催されました
<本訴の第42回口頭弁論期日>
2020年9月29日午後3時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第42回口頭弁論期日が開かれました。
私たち原告は、「準備書面44」、及び「証拠説明書29」を提出しました。
私たち原告からは「準備書面44」について、以下のように口頭での補足説明を行いました。
クリフエッジ(プラントの状況が急変する地震,津波等の負荷のレベル)について、主張をしました。
クリフエッジについては、原告の2014年7月23日付「原告準備書面23」でも主張しています。
被告からは、クリフエッジのリスクの評価についてのスケジューリングが、2016年末から未だなされていません。
原告としては、被告に、スケジュールが特定されているなら出してほしいし、スケジューリング中であるとか、スケジュールが徳手しないのであれば、いずれか回答してほしい旨を伝えました。
また、原告は、被告に対し、炉心溶融の対策について再三指摘していますが、被告は原告の想定するものは起きないとしており、原告としてはきちんと回答してほしい旨を伝えました。
被告は、私たち原告からの「準備書面44」には、次回反論するとのことでした。
また、被告は、口頭で以下の報告をしました。
◎安全性対策工事の進行状況◎
4号機の原子炉格納容器シヤラグ補強工事について、御前崎市立ち会いの下、静岡県による点検を受けた。
被告のホームページで公開している。
◎原子力規制委員会の審査◎
地震動において、地盤の増幅特性について、被告から説明した。
敷地の地盤における活動性の評価については、H断層が代表できると説明し、概ね了解を得られた。
今後、被告は、プレート間地震による津波評価の準備を進める。
<本訴の進行協議期日>
本訴の進行協議が行われました。
争点整理表について、裁判所から若干の整理がありました。
原告としては、被告が原告の主張に対する反論をせず、被告独自の主張をしている旨の指摘を行いました。
また、原告は、活断層などの争点について、被告から1年(以下に述べる記者会見の際に、3年であることがわかりました)主張が出ていないことを指摘し、裁判所に被告に釈明してほしいことを強く訴えかけました。
しかし、裁判所は、被告の主張を待ちたい旨を述べました。
これに対し、原告は、他の裁判だったら、1年も主張が出てこない場合は裁判所の訴訟指揮で主張の機会が切られ、結審されて判決が出されることもあるのに、なぜこの訴訟だけこうなのか、と更に裁判所に対し、適切な訴訟指揮を求めました。
けれども、裁判所は、特に被告に対し主張の期限などを切ることなく、被告には出してほしい旨を伝えることに終始されました。
<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2020年9月29日 記者会見要旨
上記の進行協議期日を踏まえ、被告が活断層などの争点について、年単位で主張を出していないこと、それに対する裁判所の訴訟指揮への疑問などをお伝えしました。
記者会見の際、記録を見返すと、3年に渡って被告から反論がないことがわかりました。
このようなことは、他の訴訟では全く考えられないことで、他の訴訟では裁判所の訴訟指揮で主張の機会が切られてしまうのに、なぜこの訴訟だけなのかという強い疑問をお伝えしました。
取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。
<次回の裁判期日>
・裁判について
次回の裁判は、令和2年12月3日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。
<今後の予定>
次々回期日:令和3年2月9日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和3年4月27日(火) 午前10時30分
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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