【2022年11月1日】口頭弁論期日が開催されました
<口頭弁論期日>
2022年11月1日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。
まず、被告から、口頭で以下の報告がなされました。
◎安全性対策工事の進行状況◎
10月27日に、燃料プール冷却設備の水位低下時の代替注水系に関し、一部配管設置完了したがその設置状況について、静岡県と御前崎市の点検と確認を受けた。
水の関係について、静岡県と御前崎市の点検を受けた。
被告のホームページで公開している。
◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎
◯9月30日に、敷地の地質構造についての審査会合が行われた。被告から、H断層系の城塞地層体積年代について説明した。
委員会より、追加調査して物証をより集めるべきであるとの指摘を受けた。
◯また、別途、臨時会合が9月2日に行われている。
被告幹部との間で、次の点について意見交換や協議がなされた。
・3号機と4号機のプラント関係の審査を並行して出来ないか
・プラント側審査を先行して出来ないか
・地質調査に時間かかるから、基準津波審査にかかる時間を教えて欲しい
◯本日午後にも審査会合開かれる予定であり、スケジュールの調整などがなされる予定である。
次に、我々原告が提出した「原告準備書面52」について、以下のとおり、口頭説明を行いました。
◎原告準備書面52の口頭説明◎
被告が前回提出した「被告準備書面(39)」は、我々原告の、もう5年以上前になる平成29年6月23日付「準備書面32」に対する反論であった。
今回はそれに対する再反論である。
地質学者に見ていただきながら、数ヶ月かかった書面である。
被告の主張は、5年以上かかったにも関わらず、原告の主張に正面から答えない長い文章が書かれているものである。
原告が問題にする断層は、日本列島ができた時からのものである。
数千年前から、フィリピン海プレートが、日本列島を大陸から引き剥がしたが、現在も常にそのプレートテクトニクスの力がかかり続けている。
糸魚川静岡構造線は東西の力をかけるものであり、フィリピン海プレートと両方の力がかかっている。
A17グループについては、褶曲運動による断層がたくさんある。
被告の言う切り切られ関係は、断層の形成の順序は示すかもしれないが、それと断層が活動しているかどうかは別問題である。(記者会見でよりわかりやすい説明を記者様方にさせていただきましたが、例えばお皿にヒビが入って割れた状態で揺らした場合、割れた破片同士の場所は変わらず、ヒビに沿って揺れるのと同様です)。
つまり、形成と活動は別問題である。6万年~5万年前に断層の形成は終わっているが、活動は継続しているのである。
それにも関わらず、被告は、引用する文献について、「成長を停止した」と記述するところを、「活動を停止した」と言い換えて主張している。
更に、被告は、地下深部については震源断層を否定しないのに、地表付近については否定するが、あり得ない話である。地下深部よりもっと重要な地表の基礎地盤について言及すべきである。
被告の書面は、理由を明確に書いてない。
被告は、実際の露頭も丁寧に観察してない。
今回の原告の準備書面は長くなったので、次回続きを提出する。
また、原告として、裁判所に、訴状の「請求の趣旨」についても次回以降に整理したものを出す予定であることも伝えました。
<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。
<次回の裁判期日>
次回の裁判は、令和5年1月24日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。
<今後の予定>
次回:令和5年4月27日(木) 午前10時30分
次々回期日:令和5年7月13日(木) 午前10時30分
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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