浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
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【2023年1月24日】口頭弁論期日が開催されました

2023 年 3 月 21 日 火曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2023年1月24日】口頭弁論期日が開催されました

<口頭弁論期日>

2023年1月24日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。


裁判官の交代があったため、そのための手続きが行われました(弁論更新手続き)。



我々原告は、「訴えの追加的変更申立書」「準備書面53」証拠説明書36及び証拠類を提出し、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告準備書面53の口頭説明◎

被告の「被告準備書面(39)」への反論である。

建屋直下の活断層について、被告は昭和53年から事実とかけ離れた主張を続けている。


原告は、原子炉の直下に活断層があること主張してきた。


上載地層がない場合の活断層の議論について、原告と被告とではずれている。


被告は、褶曲構造が中期更新世以降活動停止したと主張するが、事実と異なる。
今も断層はプレートテクトニクスの影響を受け続けている。


昭和58年と59年の現地調査で活断層が発見されているが、被告の調査は昭和58年以前である。
国会で、昭和58年、栗田翠氏が、質問趣意書で、浜岡3号機の建築許可申請書で、新しい地層が切られていること指摘した。
これに対し、中電はコンサルタントに依頼して調査をした内容を回答。
このときの調査の内容が現在原子力規制委員会に報告されている。


旧通産省の地質調査所の「御前崎地域の活構造」で白羽に断層があり、活断層であるとしている。白羽断層に類似したA-17グループにも同じ理屈が当てはまる


中電は、国の調査で活断層だと指摘されたことを無視している。


また、被告は、A17グループは、敷地の北と南で更新世以降活動していないと主張する。
しかし、被告が指摘する場所は、地図では断層はない。被告は断層がない場所を調べて活動性が無いと主張している。


また、次の求釈明もしています。
 ・三号機建築許可申請調査時の地質のスケッチ、
  コンサルタント会社の調査資料を出すように。


被告は、次回期日までに、原告の訴えの変更に対する答弁、
及び、原告の「準備書面52」及び「準備書面53」に対する反論をできる範囲で行うとのことでした。




また、被告から、以下の現状報告がなされました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

火事対策の工事をおこおなっている。


◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎

3号機と4号機プラント関係の審査をするには、地質調査が必要とされた。
地質関係の追加調査を。
H断層系の上載地層の調査をする。
津波堆積物は審査中である。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2023年1月24日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和5年4月27日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の期日の予定>
次 回:令和5年7月13日(木)  午前10時30分
次々回:令和5年10月10日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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