浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
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【2023年7月13日】口頭弁論期日が開催されました

2023 年 7 月 13 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2023年7月13日】口頭弁論期日が開催されました

<口頭弁論期日>

2023年7月13日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。


我々原告は、「準備書面54」を提出し、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告「準備書面54」の口頭説明◎

本件は県や国の運命を左右する重大な問題であるから、被告には、安全性について正面から科学的に実りある議論をしてもらいたい。


原告は以前に出した「準備書面53」で、被告が、本来断層と表記すべき芹沢・広沢・中原・白羽・白浜・新谷各断層を「リニアメント」と言い換え、かつその長さを権威ある文献に比して短く報告し、過小評価している問題を指摘した。
被告の活断層の主張は、浜岡の褶曲と別物にしようと話をすり替えている。


また、被告は、原子力規制委員会に提出した思料において、御前崎地域における褶曲構造を3つにグループ分けしているが、合理性にかける。


褶曲構造は、アコーディオンやカーテンのように、押されて折りたたむような構造をしている。
東西圧縮の力が、プレート境界の断層活動に伴う巨大地震に対して副次的活動をして、御前崎地域の断層を活断層として動かしているのである。


福島原発の事故は、事前に過小評価したことによって壊滅的な事故となった。


中部電力においては、原発依存度は5%に過ぎない。
被告は、認めることは認め、真摯な議論をお願いしたい。




また、被告から、以下の現状報告がなされました。


◎安全性対策工事の進行状況◎

中央制御室に、酸素や二酸化炭素濃度の計測器を配備した。


◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎

前回期日以降2回行われた。


5月は、基準津波の策定の評価方針について、被告から説明したところ概ね理解を得られた。説明を充実化するようにとのコメントがあった。
プレート間地震以外の地震について説明を充実化する。


6月は、基準地震動策定に進んだ。


今後のスケジュールであるが、被告は、秋からは、プラント関係(地震や津波以外)を希望した。


次回について、被告は、原告「準備書面52」への反論を行いたいとのことでした。
裁判官からは、前回期日でも、被告から原告「準備書面52」へのが反論なされていないことを話したが、引き続きお願いするとのことでした。



<記者会見>


本日記者会見は開催できませんでしたが、事前に準備していた記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2023年7月13日 記者会見要旨

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和5年10月10日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の期日の予定>
次 回:令和6年1月18日(木) 午前10時30分
次々回:令和6年4月25日(木) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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