浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
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【2018年3月22日】第32回口頭弁論期日・進行協議期日が開催されました

2018 年 3 月 22 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2018年3月22日】第32回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第32回口頭弁論期日>

2018年3月22日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第32回口頭弁論期日が開かれました。

冒頭に、左陪席の裁判官が変わったため、更新の手続きがありました。

私たち原告は、「準備書面36」、「準備書面37」、「求釈明申立書」を提出しました。

被告からの主張書面の提出はありません。
被告は、争点整理表への一部書き込み、及び、この法廷では、今の審査の状況を口頭で報告することとなりました。

◎原告「準備書面37」の口頭説明

まずは、私たちの方から、「準備書面37」の口頭説明を行いました。
なお、「準備書面36」については、本日裁判所にて陳述となりますが、口頭説明は次回となりました。

「準備書面37」の口頭説明ですが、まずは、熊本地震等の過去の地震を踏まえ、余震で地震が繰り返されていること、東北地震でも、大きな震度の余震が多数回繰り返されていることを話しました。

そして、原発において、すぐに炉心は止まらないことを説明しました。
例えば、中越沖地震においては、柏崎刈羽原発は、営業運転中だったため、高圧や熱出力の状態が12~15時間続きました。
もし、配管の破断が起きれば、冷却水が蒸気となるなど、余震の影響が看過できないことを説明しました。

さらに、原発に与えられるダメージについて、金属疲労、すなわち、一回では破断しなくても、繰り返しの影響で破断の可能性があることを説明しました。

◎原告「求釈明申立書」の口頭説明

私たちは、以下のことについて釈明を求めました。
・被告が開示した写真について、位置関係をはっきりさせること
・地盤底面のすべての写真の開示
・5号機については側面俯瞰の写真がないので開示されたい
・試掘抗・トレンチの位置関係
・3・4号機の北側山腹法面の写真の開示
・原子力規制庁へ、トレンチの展開図を提出したかどうか

被告は、次回以降、原告「準備書面36」・「準備書面37」へ、反論の予定とのことでした。

◇被告の口頭説明

被告からは、以下の口頭説明が行われました。

①浜岡原発の4号機の安全性向上性対策工事

前回期日以降、自然現象観察などで監視カメラ。
また、建物構築状況などについて、静岡市、御前崎市の点検を受け、ホームページで公開。

②原子力規制委員会の新基準適合性の審査は、続けられている。

裁判所から、被告に対し、新規制基準の審査状況を待たなければならないのか、この訴訟の中でできることを進めればとの示唆がありました。

被告は、審査受けてる最中で、自然科学や技術的な状況については、評価が固まらないと主張できないと述べました。ただし、行政処分が出ないと主張しないという意味ではないとのことでした。

<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

私たち原告は、「求釈明申立書」の補足説明を行いました。

主には、既に被告から開示された写真についての位置関係の確認を求めたものでした。
現状まで開示されている写真を図面上に配置して、裁判所にもわかりやすいよう、拡大図で求釈明の内容を説明しました。

裁判所からは、争いのない点は固めたい、ただし、被告が言う、写真が古い・数が膨大・関係者の記憶などのことも理解はできるとの話がありました。

裁判所としては、被告のいうこともわかるが、客観的なところは固めたいようでもありました。

また、裁判所より、原告に対し、「求釈明申立書」での、掘削抗・トレンチの部分については釈明を求める内容を更に精査してほしい旨の求めがありました。

裁判所は、次回以降は、求釈明についての検討を進めながら行っていきたいとのことでした。

<記者会見>

これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2018年3月22日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

・裁判について
次回の裁判は、平成30年6月14日(木) 午後2時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。 ←!!時間ご注意!!

<今後の予定>
次々回期日:平成30年9月25日(火) 午前10時30分
その次の期日:平成30年12月4日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

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