【2019年5月21日】第37回口頭弁論期日が開催されました
<本訴の第37回口頭弁論期日>
2019年5月21日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第37回口頭弁論期日が開かれました。
被告は、以下の書面を陳述し、その要旨の口頭説明を行いました。
◎被告「準備書面(33)」の要旨の口頭説明◎
昨年12月進行協議期日
疲労評価(金属材料等に繰り返し発生する応力による疲労損傷を評価)については、線形累積損傷則(マイナー則)に基づく、設計・建設規格に定められた十分に保守的な方法により行っている。
耐震安全性についても、最新の知見を踏まえて確認している。
また、重層的な事故防止対策も行っている。
以上が被告の口頭説明となります。
また、私たち原告は、以下の書面を陳述し、その要旨の口頭説明を行いました。
◎原告「準備書面41」の要旨の口頭説明◎
求釈明の書面だが、せり上がりの問題について、東北地震では真っ黒い津波(海底にあるものを巻き上げた津波)により、比重が大きくなった。
被告は、こういった知見を踏まえてシミュレーションしているか、ということを口頭で補充しました。
以上が原告の口頭説明となります。
また、被告より、前回の期日以降の、安全性対策の進捗状況の説明がありました。
安全性向上工事の進捗状況だが、4号機の緊急時海水取水設備、通電状況、主要配管の据え付け工事などについて、静岡市及び御前崎市の検査を受け、ホームページで公開している。
原子力規制委員会の審査状況について、3回審査会合が行われた。
その内1回は、地震・地盤・津波について。地質構造については、昨年11月の会合でのコメント踏まえ、H断層の分布、形成要因等の根拠データが追加された。
過去と現在のH断層や、他の地層の中でのH断層の代表性などが話された。
他の2回の審査会合は、プラント関係。沸騰水型について、重大事故の被ばく評価の条件設定などについて、概ね了解された。
審査は続行される。
津波、プレート間地震に関わる審査会合が近いうちに行われる
以上が被告による安全性対策の進捗状況の説明となります。
<本訴の進行協議期日>
本訴の進行協議が行われました。
裁判所から、原告に対し、従前の争点整理表について、攻めどころに関して、取捨選択してほしい旨の話がありました。
応力降下量、超過確率、強振動生成域、枝分かれ断層などについて裁判所から指摘がありました。
また、裁判所から被告へ、原告「準備書面32」の活断層の主張について、その反論の進捗状況を聞かれました。
被告は、今まさに色々とやっている状況で、反論しなければならないことは認識しているとのことでした。
また、被告は、今回の原告「準備書面41」の求釈明について、既に過去の書面で答えているものもあるので、期日間に整理するとのことでした。
<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。
記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。
2019年5月21日 記者会見要旨
鈴木弁護団長より、NHKで、黒い津波の特集をやっていたこと、比重が大きくなることなどの話がありました。
取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。
<次回の裁判期日>
・裁判について
次回の裁判は、令和31年8月29日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。
<今後の予定>
次々回期日:令和31年11月19日(火) 午前10時←時間ご注意!
その次の期日:令和2年2月4日(火) 午前10時30分
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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