浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
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裁判の日程や報告は、「裁判の予定と報告」からご覧下さい。

‘裁判の予定と報告’ カテゴリーのアーカイブ

【2023年10月10日】口頭弁論期日が開催されました

2023 年 10 月 10 日 火曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2023年10月10日】口頭弁論期日が開催されました

<口頭弁論期日>

2023年10月10日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。



我々原告は、期日間の9月4日に、「甲B106に関する補足説明」を提出しました。



被告は、「準備書面(41)」を提出し、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎被告「準備書面(41)」の口頭説明◎

原告「準備書面52」~「準備書面54」への反論である。


褶曲構造は、活断層でも、長い時間で変形しなくなり停止する。
活断層が活動しなくなることもある。
繰り返しの活動が認められなければ、将来活動しない。


被告の調査で、将来活動する断層はない。


原告は、お付き合い断層を言うが、プレート間地震の応力を正しく理解してない。


相良層の褶曲の成長は停止している。


H断層が最も新しい活動である。


断層の切りきられの関係は、露頭の戦後関係で把握できる。





また、裁判官からは、私たち原告の主張に対し、被告が今回行った反論が噛み合ってるかの観点からと思われる質問が多数被告に投げかけられました。




また、被告から、以下の現状報告がなされました。


◎安全性対策工事の進行状況◎

配管や弁の設置条項について、静岡県と御前崎市の確認を受けている。
被告のホームページに載せている。

◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎

前回期日以降3回行われた。


7月は、地震以外の原因の津波についてであったが、海底での滑りについて、今後被告で更に説明することになった。


8月は、地震を原因とする津波について、今後被告で整理して示すこととなった。


9月は、基準地震動の策定について、概ね妥当の評価をもらった。
★被告によれば、この点について、今後この裁判で主張していく予定とのことです。
また、地震以外の原因の津波についても、概ね妥当の評価をもらった。


今後は、地震を原因とする津波について、被告の希望として、基準津波の策定、プラント関係の審査、地質構造の追加調査(来年3月ころには審査を受けたい)を行う予定である。




次回期日は、原告の反論となりました。



<記者会見>




記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2023年10月10日 記者会見要旨

また、弁護団からは、記者の皆様への説明用の資料を配らせていただき、解説させていただきました。

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。



<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和6年1月18日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の期日の予定>
次 回:令和6年4月25日(木) 午前10時30分
次々回:令和6年7月30日(火)もしくは8月22日(木) 午前10時30分
    ★どちらか決まったらまた記載します。


今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2023年7月13日】口頭弁論期日が開催されました

2023 年 7 月 13 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2023年7月13日】口頭弁論期日が開催されました

<口頭弁論期日>

2023年7月13日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。


我々原告は、「準備書面54」を提出し、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告「準備書面54」の口頭説明◎

本件は県や国の運命を左右する重大な問題であるから、被告には、安全性について正面から科学的に実りある議論をしてもらいたい。


原告は以前に出した「準備書面53」で、被告が、本来断層と表記すべき芹沢・広沢・中原・白羽・白浜・新谷各断層を「リニアメント」と言い換え、かつその長さを権威ある文献に比して短く報告し、過小評価している問題を指摘した。
被告の活断層の主張は、浜岡の褶曲と別物にしようと話をすり替えている。


また、被告は、原子力規制委員会に提出した思料において、御前崎地域における褶曲構造を3つにグループ分けしているが、合理性にかける。


褶曲構造は、アコーディオンやカーテンのように、押されて折りたたむような構造をしている。
東西圧縮の力が、プレート境界の断層活動に伴う巨大地震に対して副次的活動をして、御前崎地域の断層を活断層として動かしているのである。


福島原発の事故は、事前に過小評価したことによって壊滅的な事故となった。


中部電力においては、原発依存度は5%に過ぎない。
被告は、認めることは認め、真摯な議論をお願いしたい。




また、被告から、以下の現状報告がなされました。


◎安全性対策工事の進行状況◎

中央制御室に、酸素や二酸化炭素濃度の計測器を配備した。


◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎

前回期日以降2回行われた。


5月は、基準津波の策定の評価方針について、被告から説明したところ概ね理解を得られた。説明を充実化するようにとのコメントがあった。
プレート間地震以外の地震について説明を充実化する。


6月は、基準地震動策定に進んだ。


今後のスケジュールであるが、被告は、秋からは、プラント関係(地震や津波以外)を希望した。


次回について、被告は、原告「準備書面52」への反論を行いたいとのことでした。
裁判官からは、前回期日でも、被告から原告「準備書面52」へのが反論なされていないことを話したが、引き続きお願いするとのことでした。



<記者会見>


本日記者会見は開催できませんでしたが、事前に準備していた記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2023年7月13日 記者会見要旨

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和5年10月10日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の期日の予定>
次 回:令和6年1月18日(木) 午前10時30分
次々回:令和6年4月25日(木) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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【2023年1月24日】口頭弁論期日が開催されました

2023 年 3 月 21 日 火曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2023年1月24日】口頭弁論期日が開催されました

<口頭弁論期日>

2023年1月24日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。


裁判官の交代があったため、そのための手続きが行われました(弁論更新手続き)。



我々原告は、「訴えの追加的変更申立書」「準備書面53」証拠説明書36及び証拠類を提出し、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告準備書面53の口頭説明◎

被告の「被告準備書面(39)」への反論である。

建屋直下の活断層について、被告は昭和53年から事実とかけ離れた主張を続けている。


原告は、原子炉の直下に活断層があること主張してきた。


上載地層がない場合の活断層の議論について、原告と被告とではずれている。


被告は、褶曲構造が中期更新世以降活動停止したと主張するが、事実と異なる。
今も断層はプレートテクトニクスの影響を受け続けている。


昭和58年と59年の現地調査で活断層が発見されているが、被告の調査は昭和58年以前である。
国会で、昭和58年、栗田翠氏が、質問趣意書で、浜岡3号機の建築許可申請書で、新しい地層が切られていること指摘した。
これに対し、中電はコンサルタントに依頼して調査をした内容を回答。
このときの調査の内容が現在原子力規制委員会に報告されている。


旧通産省の地質調査所の「御前崎地域の活構造」で白羽に断層があり、活断層であるとしている。白羽断層に類似したA-17グループにも同じ理屈が当てはまる


中電は、国の調査で活断層だと指摘されたことを無視している。


また、被告は、A17グループは、敷地の北と南で更新世以降活動していないと主張する。
しかし、被告が指摘する場所は、地図では断層はない。被告は断層がない場所を調べて活動性が無いと主張している。


また、次の求釈明もしています。
 ・三号機建築許可申請調査時の地質のスケッチ、
  コンサルタント会社の調査資料を出すように。


被告は、次回期日までに、原告の訴えの変更に対する答弁、
及び、原告の「準備書面52」及び「準備書面53」に対する反論をできる範囲で行うとのことでした。




また、被告から、以下の現状報告がなされました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

火事対策の工事をおこおなっている。


◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎

3号機と4号機プラント関係の審査をするには、地質調査が必要とされた。
地質関係の追加調査を。
H断層系の上載地層の調査をする。
津波堆積物は審査中である。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2023年1月24日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和5年4月27日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の期日の予定>
次 回:令和5年7月13日(木)  午前10時30分
次々回:令和5年10月10日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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【2022年11月1日】口頭弁論期日が開催されました

2022 年 11 月 4 日 金曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2022年11月1日】口頭弁論期日が開催されました

<口頭弁論期日>

2022年11月1日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、口頭弁論期日が開催されました。





まず、被告から、口頭で以下の報告がなされました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

10月27日に、燃料プール冷却設備の水位低下時の代替注水系に関し、一部配管設置完了したがその設置状況について、静岡県と御前崎市の点検と確認を受けた。


水の関係について、静岡県と御前崎市の点検を受けた。
被告のホームページで公開している。

◎原子力規制委員会の適合性の審査状況◎

◯9月30日に、敷地の地質構造についての審査会合が行われた。被告から、H断層系の城塞地層体積年代について説明した。
委員会より、追加調査して物証をより集めるべきであるとの指摘を受けた。


◯また、別途、臨時会合が9月2日に行われている。
被告幹部との間で、次の点について意見交換や協議がなされた。
・3号機と4号機のプラント関係の審査を並行して出来ないか
・プラント側審査を先行して出来ないか
・地質調査に時間かかるから、基準津波審査にかかる時間を教えて欲しい


◯本日午後にも審査会合開かれる予定であり、スケジュールの調整などがなされる予定である。


次に、我々原告が提出した「原告準備書面52」について、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告準備書面52の口頭説明◎

被告が前回提出した「被告準備書面(39)」は、我々原告の、もう5年以上前になる平成29年6月23日付「準備書面32」に対する反論であった。


今回はそれに対する再反論である。
地質学者に見ていただきながら、数ヶ月かかった書面である。


被告の主張は、5年以上かかったにも関わらず、原告の主張に正面から答えない長い文章が書かれているものである。


原告が問題にする断層は、日本列島ができた時からのものである。
数千年前から、フィリピン海プレートが、日本列島を大陸から引き剥がしたが、現在も常にそのプレートテクトニクスの力がかかり続けている。
糸魚川静岡構造線は東西の力をかけるものであり、フィリピン海プレートと両方の力がかかっている。


A17グループについては、褶曲運動による断層がたくさんある。


被告の言う切り切られ関係は、断層の形成の順序は示すかもしれないが、それと断層が活動しているかどうかは別問題である。(記者会見でよりわかりやすい説明を記者様方にさせていただきましたが、例えばお皿にヒビが入って割れた状態で揺らした場合、割れた破片同士の場所は変わらず、ヒビに沿って揺れるのと同様です)。
つまり、形成と活動は別問題である。6万年~5万年前に断層の形成は終わっているが、活動は継続しているのである。


それにも関わらず、被告は、引用する文献について、「成長を停止した」と記述するところを、「活動を停止した」と言い換えて主張している。


更に、被告は、地下深部については震源断層を否定しないのに、地表付近については否定するが、あり得ない話である。地下深部よりもっと重要な地表の基礎地盤について言及すべきである。


被告の書面は、理由を明確に書いてない。
被告は、実際の露頭も丁寧に観察してない。


今回の原告の準備書面は長くなったので、次回続きを提出する。

また、原告として、裁判所に、訴状の「請求の趣旨」についても次回以降に整理したものを出す予定であることも伝えました。



<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2022年11月1日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和5年1月24日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次回:令和5年4月27日(木)  午前10時30分
次々回期日:令和5年7月13日(木) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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【2022年9月8日】弁論準備手続期日が開催されました

2022 年 9 月 8 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2022年9月8日】弁論準備手続期日が開催されました

<弁論準備手続期日>

2022年9月8日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、弁論準備手続期日(公開の法廷ではなく口頭弁論期日の準備のために行われるもの)が開催されました。
この日は、本訴の口頭弁論はありませんでした。

被告は、「被告準備書面(39)」を提出し、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎被告準備書面39の口頭説明◎

原告の平成29年6月23日付(もう5年以上前です!)「準備書面32」に対する反論である。
敷地内には将来活動する可能性のある断層等はない。それは、断層の切り切られの関係から、断層どうしの活動の新旧がわかるからである。
切られた断層が先、切った断層が後に活動したものである。
敷地内の断層はいずれも、後期更新世(約12~13万年前)以降に活動しておらず、将来活動する可能性のある断層等に該当しない。


この説明に対し、私たち原告は、次のように指摘しました。

5年間かけての反論が、論文等も含めこれくらいしかないということなのか。あまりにも粗い。
もし他の主張があれば、先に出してくれればまとめて反論できる。また5年間かけて被告が主張すると、我々の寿命が尽きかねない。
被告は、新しい調査と言って引き伸ばしてきたが、特に調査してない模様である。

被告は、今のところはこれ以上の反論は、とのことでした。

原告は、裁判官に、被告は文献及び地質学的調査も含めて今のところこれ以上の反論はない旨を、調書に取ってもらいました。

また、裁判所からも、被告に対して、切り切られの関係、地下深部の断層、A17断層と被告の言うA17グループとの関係、H断層系の活動時期などについて、主張を明確にするようになどの発問がされました。



また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

水の関係について、静岡県と御前崎市の点検を受けた。
被告のホームページで公開している。

◎原子力規制委員会の審査状況◎

8月には原子力規制委員会が、断層等についての現状確認の目的で、浜岡原発を視察した。
9月は、臨時の会が開かれ、審査の効率化について、被告会社との意見交換が行われた。委員会では、敷地内断層が一つのポイントと示されている。


また、裁判所から、原告に対し、訴状の「請求の趣旨」について、作為請求(何かをしてほしい)か、差止請求(何かを止めたい)か、複数の請求がある場合は順番などを検討してほしいと伝えられました。
原告としても、議論を進めていることを伝えました。

<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2022年9月8日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

いずれも本訴の口頭弁論を行い、その後に弁論準備手続です。

次回の裁判は、令和4年11月1日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次回:令和5年1月24日(火)  午前10時30分
次々回期日:令和5年4月27日(木) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

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【2022年7月19日】第50回口頭弁論期日が開催されました

2022 年 9 月 8 日 木曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2022年7月19日】第50回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第50回口頭弁論期日>

2022年7月19日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第50回口頭弁論期日が開かれました。

私たち原告は、「準備書面51」と、「証拠説明書33」及び証拠類を提出しました。

被告は、「被告準備書面(38)」、「求釈明申立事項に対する回答」を提出し、「被告準備書面(38)」について、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎被告準備書面38の口頭説明◎

原告が主張する(原告「準備書面32」)、断層が将来活動する可能性への反論。
H断層系は、他の断層に切られたりするものではない。活動時期も新しい。したがって、敷地内の断層の活動性評価の代表となる。
A17断層は、地表付近に変位を生じさせる断層として評価したものではない。
原稿が述べる逆断層は確認されていない。
地下深部からの断層も確認されない。


この説明に対し、私たち原告は、次のように指摘しました。
すなわち、具体的な反論が一つもない、従来の繰り返しである、なぜこれで5年間待たなければならなかったのか、
また再反論は5年後なのかということです。


これに対する被告からの明確な答えはありませんでした。



また、原告としては、裁判所へも、訴訟指揮をきっちりと行ってほしい旨も伝えました。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機の配管の設置状況等について、静岡県と御前崎市の点検を受けた。
被告のホームページで公開している。

◎原子力規制委員会の審査状況◎

前回期日からこの間、2回の審査会合があった。
6月は、津波堆積物に対する調査等についてである。敷地の地質構造について、堆積した年代の追加説明を行った。
7月は、プレート間地震による津波について、敷地前面での上昇については概ね把握できたと評価された。継続審議とされた。
また、敷地ごとの地震動については、概ね評価された。


また、裁判所から、原告に対し、訴状の「請求の趣旨」について、作為請求(何かをしてほしい)か、差止請求(何かを止めたい)かの整理について言われました。



<本訴の弁論準備期日>

今までは、本訴の弁論(公開の法廷)の後、進行協議という手続きが行われていました。この日からは、進行協議より重要な弁論準備という手続きが行われることとなりました。


弁論準備では、A17断層に関する議論が行われました。敷地直下に将来活動可能性のある断層があるかどうかです。
裁判官からは、被告に対し、H断層系が最新の活動をした地層といえるのか、との問いがありました。原告の切り切られには意味がないとの主張に対し、被告は反論していないと思うが、とのことでした。裁判官としては、被告に対し、切り切られでどうして活動性の新旧が言えるのか、法律家にわかるレベルに落とし込んで説明してほしい、とのことでした。
被告は、H断層系そのものの活動性については、現在評価しているものもあるので、主張できないが、敷地内断層にかかる安全性の問題については、いずれかの段階では出したい、とのことでした。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2022年7月19日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、弁論準備手続のみの期日(弁論と違い公開の法廷ではないため一般の傍聴はできない)で、令和4年9月8日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定> いずれも本訴の弁論を行い、その後に弁論準備手続です。
次回:令和4年11月1日(火)  午前10時30分
次々回期日:令和5年1月24日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和5年4月27日(木) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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【2022年4月19日】第49回口頭弁論期日が開催されました

2022 年 4 月 19 日 火曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2022年4月19日】第49回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第49回口頭弁論期日>

2022年4月19日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第49回口頭弁論期日が開かれました。



冒頭、裁判体の構成が変わったとのことで、弁論の更新がありました。

私たち原告は、「準備書面50」と、「証拠説明書33」及び証拠類を提出しました。

以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告準備書面50の口頭説明◎

原告は、平成29年夏に、A-17断層に関する「準備書面32」を提出したが、それからもう4年9ヶ月経つ。
しかし、この間、被告は、平成30年11月付の被告「準備書面(32)」で「被告は、新規制基準適合性確認審査の状況を踏まえ、敷地内の断層の活動性の評価についての被告としての評価が固まった段階で、改めて主張を行う予定である」としただけで、この4年9ヶ月間、反論しないままである。
既に違法性を有する領域と言えるのではないか。


被告は、
「被告準備書面(37)」を提出し、この準備書面について、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎被告準備書面37の口頭説明◎

原告の主張である、被告策定の基準地震動Ssは不十分であることに対し、被告の反論としては、豊富なデータの検討・分析により、不十分ではない。
また、原告の主張である、1000ガルを超えるような場合には、地表面より基板面の加速度が上回るということに対し、被告の反論としては、本件原子力発電所の敷地を含むどのような地盤の地点でもそうなるものではない。


また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機の水位監視設備について、新たに温度計を設置した。
その他、内部溢水に関する空中ダクトについてなど、被告のホームページで公開している。
3・5号機については、追加して報告することはない。


◎原子力規制委員会の審査状況◎

前回期日からこの間、2回の審査会合があった。
3月は、敷地の地質構造についてであり、H断層のいずれも代表になりうることなどを報告した。今後現地調査することとなった。また、地層の堆積について引き続き調査することになった。、
4月は地震動についてで、敷地ごとに震源特定して、概ね妥当とされた。


ここで、裁判所より、被告に対し、ある程度主張固まっているだろうから、原告「準備書面32」(上記のとおり平成29年夏に提出)への反論をしてはどうか、との話がありました。

また、裁判所より、原告に対し、訴状の請求の趣旨についての整理の話がありました。

また、裁判所からの提案で、期日について、7月の次は11月とかなり空くので、その間の9月8日(木)午前10時30分より、弁論準備手続(公開の法廷では行われないが、弁論に準じる手続き)だけの期日を入れることとなりました。

更に、裁判所から、期日の一日の流れについて、今までは、弁論(法廷で行う)の後に進行協議(裁判官と当事者と代理人のみ、別室にて)という流れでした。今後は、先に弁論を行うことは同じだが、その後の進行協議を弁論準備手続とするのはどうかとの提案がありました。





<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

まずこちら原告から、被告に対し、被告が任意に開示した浜岡原子力発電所の建築途中などの写真について、大きさや縮尺がわからないので明らかにしてほしいと伝えました。原告でその旨の求釈明の書面を書き、被告が可能な限り答えることとなりました。

また、裁判所より、原告に対し、請求の趣旨(訴状に書かれる)について、整理してほしい旨の話がありました。原告の方で補充することとなりました。

さらに、裁判所より、審査会合のウェブ資料については、この裁判でも証拠化してほしいとの要望がありました。

裁判所より、上記本訴で述べた今後進行協議を弁論準備手続にする理由は、今までの主張立証の蓄積があるので、整理しながら行いたいからとのことでした。

次回までに、原告は被告「準備書面(37)」への反論、被告への任意開示の写真についての求釈明の書面、請求の趣旨についての補充を行うこと、被告は7月12日までに原告「準備書面32」への反論、写真の求釈明に対する回答を行うこととなりました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2022年4月19日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和4年7月19日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。上記のとおり、弁論の後は進行協議ではなく弁論準備となります。

<今後の予定>
弁論準備手続のみの期日:令和4年9月8日(木) 午前10時30分
次々回期日:令和4年11月1日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和5年1月24日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

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【2022年1月20日】第48回口頭弁論期日が開催されました

2022 年 4 月 18 日 月曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2022年1月20日】第48回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第48回口頭弁論期日>

2022年1月20日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第48回口頭弁論期日が開かれました。



私たち原告は、「準備書面49」と、「証拠説明書32」及び証拠類を提出しました。

以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告準備書面49の口頭説明◎

静岡県の被害想定を踏まえた主張である。3・4号機についての基準地震動であるが、被告は最大加速度1200ガルとするが、県の想定踏まえると不十分である。
県の想定はもっと具体的であり、4ページ引用の地表の最大加速度の分布で、一番色の濃い色のところが1500ガル以上である。浜岡原発あたりも一番濃い色となっている。地表と基盤面の加速度の違いであるが、300ガルまでは地表の方が大きく、300~400ガルで同程度、それ以上は逆転する。したがって、1000ガル以上を想定しているなら、基盤面の方が地表面より大きい。


さらに、被告提出の「文書提出命令について」において、地盤面の写真につき著作権を理由に開示すること認めないとしています。
これに対して、我々は猛抗議しました。すなわち、安全性に関する資料はフルオープンにするのが普通であること、基板面の写真についてどう思想文芸芸術にあたるのか、安全ならなぜ正々堂々と開示しないのか、などです。

また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

安全性対策工事について、新たに水位計を設置した。
主蒸気逃し安全弁について点検確認した。結果はホームページで公開している。



◎原子力規制委員会の審査状況◎

4号機の審査状況について、プレート間地震による津波評価については、より厳しいやり方で評価する。


ここで、我々は、切り切られの件については、被告からの主張は4年出てないこと、しかしこの件については被告は原子力規制委員会からの質問にはすぐ答えていること、司法を軽視しているのではないかと指摘しました。我々は、被告はいつまでに主張を出すのか、裁判所に対してもきちんと指揮してほしいことを伝えました。


<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

我々は、上記期日で述べた、被告が主張を4年以上(具体的には4年半)出していないことに対し、裁判所がきちんと指揮してほしいことを伝えました。我々は、裁判所に対しても、被告に対して期限を切ってほしいことをここ1年言ってきています。裁判所の訴訟指揮もおかしいのではないか、進行協議という閉ざされたところでやっているからおかしくなるのではないか、弁論でフルオープンでやりましょうと伝えました。
しかし、裁判所も、これには明確には答えず、期限は切らないので双方協力してといった旨でした。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2022年1月20日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ご質問もいただき、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和4年4月19日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和4年7月19日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和4年11月1日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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■傍聴・進行協議期日・記者会見・昼食会について■

傍聴の仕方、進行協議期日、記者会見、昼食会のご案内については、こちらをご覧ください。

【2021年10月19日】第47回口頭弁論期日が開催されました

2022 年 4 月 18 日 月曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2021年10月19日】第47回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第47回口頭弁論期日>

2021年10月19日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第4
7回口頭弁論期日が開かれました。



被告は、
「原告準備書面46及び48における「求釈明」に対する回答」、及び、「準備書面36」を提出し、この準備書面について、以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎被告準備書面36の口頭説明◎

装填整理案とのつながりがわかりやすいように、これまでの主張の要旨である。


また、被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎原子力規制委員会の審査状況◎

「準備書面36」の4ページのとおり、断層の調査について検討している。この訴訟においては、被告の評価が固まった段階で主張反論する。
7月以降の審査会合は7月16日の一回であり、地震動についてである。プレート間地震について引き続き調査する。


◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機について、8月4日、中央制御室、格納容器ベント等について、静岡県及び御前崎市の点検及び確認を受けている。
3号機及び5豪鬼については、特に追加することはない。
緊急事態宣言下では、点検確認は行われていない。




<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

私たち原告は、地盤について、被告は会社の評価が固まるまで出せないとのことだが,せめていつまでに出すか決めてほしいと伝えました。
すると、裁判所より、審査の関係があるので、とのことで、被告に対し、以前からお願いしている強震動生成域の件の状況が尋ねられました。

被告の回答としては、強震動生成域、活断層、津波、防潮堤について引き続き検討しているが書面提出の時期は特定できない、主張できる状態になったら必ず主張する、とのことでした。また、原告からの文書提出命令の申立に対する対応は行うとのことでした。

また、原告より、審査会合で開示されているパワーポイントの写真について、地質学者の先生から解像度の問題指摘されたので開示されたいと伝えました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2021年10月19日 記者会見要旨

取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ご質問もいただき、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和4年1月20日(木) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和4年4月19日(火) 午前10時30分
その次の期日:令和4年7月19日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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【2021年7月13日】第46回口頭弁論期日が開催されました

2021 年 7 月 13 日 火曜日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

【2021年7月13日】第46回口頭弁論期日が開催されました

<本訴の第46回口頭弁論期日>

2021年7月13日午前10時30分から、静岡地方裁判所201号法廷にて、本訴の第46回口頭弁論期日が開かれました。




私たち原告は、「準備書面48」と、「証拠説明書31」及び証拠類を提出しました。

以下のとおり、口頭説明を行いました。

◎原告準備書面48の口頭説明◎

原告の「準備書面46」で行った、クリフエッジについての求釈明の補足である。


被告からの準備書面の提出はありません。

被告は、口頭で以下の報告をしました。

◎安全性対策工事の進行状況◎

4号機について、4月から6月まで毎月、静岡県及び御前崎市の点検及び確認を受けている。4月はフィルタメントの設備について、5月及び6月は、使用済み燃料プールについてだった。

◎原子力規制委員会の審査状況◎

プレート間地震による津波に関し、東北の日本海溝で用いられた知見を、南海トラフに適用するにあたり、そのパラメータについて継続審議となった。
H断層系について、H8断層の正常性データなどを出すようにとの指示で、継続審議となった。


<本訴の進行協議期日>

本訴の進行協議が行われました。

原告として、請求の趣旨については、現状ではそのままでと伝えました。

また、従前の争点整理表は、裁判所が整理したものでしたが、今般、被告が作成した争点整理表が出されました。この整理について、原告の方でチェックすることになりました。

さらに、原告が約4年前に提出した、活断層に関する「準備書面32」に対し、今まで被告の反論が出されていません。

このことは、原告から、再三、被告にも、また訴訟指揮権を有する裁判所にも、被告が早く反論を出すように求めてきました。

今回も、裁判所は被告に対してこの反論の書面の締切を設けなかったことから、原告から、裁判を受ける権利を定めた憲法(32条)に違反するのではないかと伝えました。


<記者会見>
これらの期日終了後、記者会見が裁判所に隣接する弁護士会館で行われました。


記者会見の要旨につきましては、こちらをご覧ください。

2021年7月13日 記者会見要旨

この場でも、活断層について、既に4年間も、被告から反論の書面が出されていないことは憲法違反であることをお伝え致しました。



取材にいらっしゃっていただいた記者の皆様、ご質問もいただき、ありがとうございました。

<次回の裁判期日>

次回の裁判は、令和3年10月19日(火) 午前10時30分@静岡地方裁判所 と指定されています。

<今後の予定>
次々回期日:令和4年1月20日(木) 午前10時30分
その次の期日:令和4年4月19日(火) 午前10時30分

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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