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浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求訴訟弁護団より ~ご挨拶~

私たちは中部電力を被告とする浜岡原発の運転終了・原子炉の廃止等を求める裁判の弁護団です。静岡県弁護士会に所属する弁護士有志119名、愛知県弁護士会に所属する弁護士有志126名、他の弁護士会に所属する弁護士32名の合計277名(2012年12月11日現在)で構成されています。
弁護団を応援したいという気持ちを持って下さった方は、ぜひ「サポーター」として協力をお願いいたします。(サポーターの説明はこちら
裁判の日程や報告は、「裁判の予定と報告」からご覧下さい。

【予定】10月30日(日)浜岡原発を考える講演会(第2回)を開催します

2011 年 10 月 3 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

浜岡原発を考える講演会(第2回)を開催します。
入場無料、事前予約不要です。ぜひお立ち寄りください。

「放射線の人体への影響~多数の被ばく者を診てきた医師の話を聞いてみませんか~」

日時  2011年10月30日(日)13時30分~15時30分(開場13時00分)
場所  浜松科学館1階大ホール
     JR浜松駅南口から東へ徒歩7分
     浜松市中区北寺島町256番地の3  電話053-454-0178(代) 
講師  医師 聞間元(ききま・はじめ)
     1972年信州大学医学部卒業
     1978年から原爆被爆者の健診と医療にかかわり、その後も
     放射線が人体へ及ぼす影響の調査、研究、臨床に30年以上関わる。
     現在、浜北医療生協・きたはま診療所所長
     静岡県保険医協会理事長
内容  長年被ばく者を診てきた医師に、
     放射線が人体に及ぼす影響についてお話しいただきます。
主催  浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団
その他  入場無料、事前予約不要(どなたでもお気軽にお越しください。)

今、福島第一原発の事故のために、周辺に住む多くの人々が自宅に帰ることができません。また、原発から50キロ以上離れているにもかかわらず、子どもや家族の健康を心配しながら暮らしている人々が大勢います。その理由は、原発から放出された目に見えない大量の放射能があるからです。では、放射線はどのように人体に影響するのでしょうか。医療で使われる放射線と原発から出てきた放射性物質とはどんな違いがあるでしょうか。この点を分かりやすくお話しします。(講師より)

チラシはこちら

【予定】2011年10月13日(木)第1回口頭弁論期日が開催されます

2011 年 10 月 3 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟の第1回口頭弁論期日(1回目の審理の日)が以下のとおり開催されます。

日時 10月13日(木)10時30分から
場所 静岡地方裁判所 201号法廷

傍聴はどなたでも可能ですが、傍聴希望者多数の場合は傍聴券交付にあたって抽選が実施され(※)、入廷できない可能性があります。

審理終了後は、静岡県弁護士会3階(静岡地方裁判所敷地内)において記者会見を行い、その後、同じ場所で(県弁護士会3階)報告集会を予定しています。
報告集会は、原告でなくても、弁護団を応援して下さる方はどなたでも入場いただけますので、ぜひご参加下さい。

※ 傍聴券が交付される場合には、当日までに、裁判所のホームページ(トップ→見学傍聴案内→傍聴券交付情報→静岡地方裁判所/静岡家庭裁判所/静岡県内の簡易裁判所の傍聴券交付情報→静岡地方裁判所)に傍聴券交付時刻・場所などの情報が掲載される予定ですので、そちらをご確認ください。

【10月11日追記】
★傍聴券交付情報が発表されました。★
以下は裁判所ホームページからの転記です。
日時・場所;2011年10月13日午前10時10分 静岡地方裁判所北側玄関前(雨天の場合は同裁判所地階道交室)
事件名;浜岡原子力発電所運転終了・廃止等請求事件 平成23年(ワ)第886号
備考;当日,午前10時05分までに集合場所に来られた方を対象に抽選します。駐車用のスペースに限りがありますので,できる限り公共の交通機関をご利用ください。(身体の不自由な方については駐車スペースを用意しています。)

リレーエッセイ№2 弁護士中野江里香

2011 年 9 月 7 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

こんにちは。本弁護団の一員である静岡県弁護士会の中野江里香です。

先週は、台風12号が上陸し、四国・中国地方を中心に甚大な被害をもたらしました。降雨により土砂崩れが発生し、河川が氾濫・・・町が土砂や濁流に飲まれている映像は、あの3月11日の大震災を思い起させました。
それらの映像の中で、私は、火力発電所が被害を受けた状況を目にしました。「これが原子力発電所だったら…」と思うと、とてもひやっとします。

あの大震災に引き続き、今回の台風は、大自然の力を前にして人間が創り出したものがいかに脆いかを、私に改めて認識させました。また、同時に、私が本弁護団に参加した原点をも思い起こさせました。私が本弁護団に参加した原点、それは、あの大震災で福島第一原発が冷却機能を喪失し、水素爆発を引き起こし、放射能を拡散していく悲劇をただ見ているしかなかった無力感からでした。

人間は忘れやすい生き物だと言います。しかし、あの悲劇は決して忘れてはならないし、同じ悲劇を繰り返さないように、今できることをしなければならないと思います。そのために、微力ながら、本弁護団の一員として、今、自分にできることを精一杯していきたいと思います。私たち弁護団のみでは限界があります。どうか皆様のお力添えをお願いいたします。

最後に、大震災及び台風によって被害に逢われた方に心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

【2011年8月7日】浜岡原発を考える講演会(第1回)を開催しました

2011 年 8 月 8 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

2010年8月7日(日)午後1時30分から、静岡音楽館AOIにて、「浜岡原発を考える講演会(第1回)フクシマの報道されない真実~福島第一原発事故がもたらした悲劇~」を開催しました。一言で報告しますと、福島の事故及び浜岡原発に対する静岡県民の関心の高さを、あらためて肌に感じることのできた会でした。200名に迫る多くの方が参加され、用意した席が足りず椅子を追加で並べる盛況ぶりでした。

基調講演では、まず、福島県いわき市の渡辺淑彦弁護士から、原発の地元自治体が事故前から抱えていた構造的な問題,事故後の地元産業の被害,個人的な生活の変化、地元の弁護士に届く原発被災者の声などが紹介されました(詳しくは当日配布のレジュメ資料をご参照下さい。)。

続いて、福島県郡山市の渡邊純弁護士から、子どもを抱える親として直面した苦悩を中心とした報告と、原発事故は公害問題であり、人災であり、安心して住み続けられる福島を取り戻すために国と東電が責任を持つべきだというお話がありました(詳しくは当日配布のレジュメをご参照下さい。)。

また、本日の講演会には、静岡県下の首長、県会議員、市議会議員のみなさまにご来賓としてお越しいただき、8名の方にご挨拶をいただきました。どなたからも、浜岡原発は絶対に容認できないという強いお言葉をいただきました。

さらに、当弁護団の青山雅幸事務局長から浜岡原発を危険であると考える理由の報告がありました。冒頭、政府や東電が福島第一原発の事故原因の究明を尽くさず、ごまかそうとするのであれば、それは、先日発生した中国の高速鉄道事故で中国政府が事故車両を土に埋めようとしたことと同等のことで、許されざる事態であると厳しく批判をしました。

当弁護団の葦名ゆき弁護士がコーディネーターをつとめたパネルディスカッションでは、パネラーの渡邊純弁護士から、仮に金銭的な賠償がなされたとしても、原発の近隣の人々の多くは第一次産業(農業、漁業、畜産業など)に就いており、金をやるから別の土地で再出発をしろといわれてもできないという切実な声が報告されました。また、原発被災者は、放射性物質は目に見えないためとても怖いけれど、自宅に戻りたい、しかしやはり怖いというジレンマにおちっているとの報告もありました。
渡辺淑彦弁護士からは、心から愛していた美しいふるさとの土地が汚されて、なんと表現してよいか分からないぐらいに悔しいという発言がありました。今回の事故は、国策で、経済的に弱い地域に原発が建設された結果なのであるから、国は何年かかっても、責任を持って福島にもとの環境を取り戻すべきだ。どうせ20キロ圏内には立ち入ることができないのだから、放射性廃棄物を福島県に埋めようなどという議論が出ていると聞くが、驚愕しているし、冗談じゃないという思いである。良い環境に住み続けることがすべての前提であり、それが原発事故によって覆されたことが非常に悔しいという発言もありました。

その後、原告3名が登壇し、原告となった理由、思いなどをお話しました。 この投稿の続きを読む »

【予定】2011年8月7日(日)浜岡原発を考える講演会を開催します

2011 年 7 月 13 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

浜岡原発を考える講演会を開催します。
入場無料、事前予約不要です。ぜひお立ち寄り下さい。

 「フクシマの報道されない真実~福島第一原発事故がもたらした悲劇~」
 日時 8月7日(日)13時30分~(開場13時)
 場所 静岡音楽館AOI(JR静岡駅北口徒歩2分、静岡中央郵便局の上)
     7階講堂
 講師 渡辺淑彦弁護士(福島県いわき市)、渡邊純弁護士(福島県郡山市)
 内容 市民救済に尽力中の福島県の弁護士を講師に迎え、
     福島第一原発の被害状況をお話しいただきます。
 主催 浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

終息しない原発事故、子を抱える親の苦悩、故郷と家族の間で揺れる県外待避者、賠償の空白、地域に人がいなければ、来なければどんな産業も成り立たないという現実、地域社会の崩壊・・・自身も被災しながら市民の救済に尽力する福島県の弁護士に、静岡で十分に報道されているとはいえない原発被害の実態をお話いただきます。福島の「今」は私たちの「未来」かもしれません。故郷が放射能に汚染されるとはどういうことなのか。フクシマを、浜岡を、共に考えてみませんか。

チラシはこちら

リレーエッセイ №1 弁護士葦名ゆき

2011 年 7 月 7 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

はじめまして、静岡県弁護士会に所属しており、本訴訟弁護団の一員でもある葦名ゆきと申します。

私は、平成20年2月に、静岡県弁護士会に登録しましたが、 それ以前は、弁護士過疎対策のために設置された福島県相馬市にある相馬ひまわり基金法律事務所の初代所長として2年半赴任しておりました。

2年半という短い期間住んでいたにすぎませんが、私にとって、相馬は非常に愛着がある大好きな土地です。弁護士過疎地域ということでできた事務所ですから管内人口12万人のところ、私を含め弁護士が実働2人しかいないという状況で仕事をしておりまして、激務でしたが、その分、弁護士冥利に尽きる体験をたくさんしました。

赴任中は、住めば住むほど好きになる土地に法の支配を確立したいという一心で、住民の方々の笑顔と涙に励まされ、濃密な日々を過ごしていました。登録する弁護士も随分増え、現在、相馬支部管内には8人の弁護士がおります。
私としても、相馬支部管内で弁護士という存在がどんどん市民に認知されてきたことを実感していた矢先、大震災が起きました。

いうまでもなく、我々の仕事の大前提、そして法の支配の大前提は、そこに人が住んでいること、生活している人がいることです。

福島の場合、津波以上に、原発事故が、その大前提を根本から崩しました。
自分の二年半も津波で流され、原発に汚染された、そんな悲しみと怒りが今の私を動かしております。ここで何も行動しなかったら、自分は何のために弁護士になったかわからないという気持ちでもいます。

以下は、本訴訟の提起にあたり、上に述べた経歴と想いを持つ私が、提訴日に感じたことを書き止めた文章です。本訴訟の意義と弁護団の決意をお伝えできればと思います。 この投稿の続きを読む »

訴状

2011 年 7 月 1 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

訴状 平成23年7月1日付訴状(pdf:9.22MB)

【2011年7月1日】静岡地裁へ訴訟を提起しました。

2011 年 7 月 1 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

2011年7月1日,私たちは,静岡県内に生活する市民23名,静岡県内の弁護士9名,三上元湖西市長,吉原毅城南信用金庫理事長,以上合計34名を原告とし,人格権(生命や身体,健康をおびやかされずに生きる権利)に基づいて,浜岡原発の運転終了,使用済み燃料の安全な冷却保管,原子炉を解体しない方法での廃炉を求める訴訟を静岡地方裁判所へ提起しました。

13名の市民原告の方,たくさんのサポーターの方,それと30名を超す弁護団の弁護士らが静岡地裁へ集まって訴状を提出しました。
その後,県弁護士会館にて記者会見を行いました。記者会見では,鈴木団長,河合団長,事務局長らのあいさつの後,市民原告,弁護士原告らが,それぞれ原告となった理由などをお話ししました。

記者会見に引続いて行われた報告集会では,参加した原告全員がそれぞれ発言し,もし今何もしなければ,自分の孫に,子どもに,なぜあのとき浜岡にNOと言ってくれなかったのかと問われても顔向けができないと考えたなどの熱い想いをお話しいただきました。

弁護団の多くも静岡県民です。生活の場,生命そして未来を守るために静岡地裁で全力で闘ってまいります。今後とも応援をお願いいたします。


「浜岡原発を全部廃炉にして 子どもたちに安心の未来を」私たちの願いです。

【2011年6月11日】原告公募説明会を行いました。

2011 年 6 月 30 日 投稿者:浜岡原発運転終了・廃止等請求訴訟弁護団

震災から3ヶ月目にあたる2011年6月11日、榛原文化センター(静岡県牧之原市静波)にて原告公募説明会を行いました。この説明会にはマスコミ報道で説明会が行われることを知った約30人の市民の方々が参加されました。

説明会では、静岡県弁護士会元会長である弁護団長の鈴木敏弘弁護士の挨拶に引き続き、事務局長の青山雅幸弁護士から、浜岡原発の危険性(浜岡原発が東海地震による揺れや津波に耐えうる構造になっていないこと、元々は河川であったところに建設されており地震が来れば液状化する可能性が高いことなど)や、浜岡原発を止めたとしても他のエネルギーによって十分に電力がまかなえることなどについて、約30分説明が行われました。

その後、参加者からの質疑応答、参加者への個別面談が行われました。

質疑応答では、市民運動を弁護団に引っ張ってもらいたいといったご意見や、行政訴訟も是非やってもらいたいといったご意見などをいただきました。また、お茶農家や漁業関係者の方からは、浜岡で原発事故が発生したら生活が出来なくなる、という不安の声も聞かせていただきました。

この説明会により、これまで弁護団と全く面識のない市民の方々に原告になっていただくことができましたし、皆さまの不安な気持ちや弁護団に対して期待する生の声を直接聞かせていただくことができ、大変有意義なものとなりました。

私たち弁護団は、今後も皆さまの声に真摯に耳を傾け、訴訟を中心としつつも出来うる限りの行動をしていきたいと考えています。

今後とも当弁護団の活動にご協力をお願いいたします。

※説明会の様子はマキノハラTV(USTREAM動画配信サービス)で
  配信されました。

■URL:http://www.ustream.tv/recorded/15302866